5月5日こどもの日・・・子供にかえる日?
こどもの頃・・・
買ってもらった『アンデルセン童話集』にのめり込んでいました。
何度もなんども読み返しては、物語の世界に浸っていました。
「人魚姫」や「赤い靴」など、どれも好きだったけれど、
あの頃の私は「みにくいアヒルの子」になりたいと思っていました。
みにくいアヒルの子はいじめられても、いつか白鳥になって美しい空に羽ばたくのです。
ふつうのアヒルの中では醜い姿に見えても、生まれながらに白鳥だったのですから。
私もいつか白鳥のように羽ばたく日が・・・なんて!
でも成長したある日、夢破れたことに気がつきました。
やはり私は、ただの「ふつうのアヒルの子」で、
結局、白鳥にはなれませんでした。
『アンデルセン』の本はもう黄ばんでしまったけれど、
子供のころの思い出と一緒に、今でも私の本棚に入っています。